Protest Song

<さとうきび畑(特別完全盤)> 森山良子 Single 2001,1969

  この曲は以前から知ってはいたのですが、綺麗なメロディーで沖縄の風景を歌った曲、くらいの認識しかありませんでした。最近この歌詞に歌われている意味を知り、愕然とする思いがありました。作者、寺島尚彦氏が、沖縄を初めて訪れた1964年、返還前の沖縄を案内してくれた人の言葉で、「このさとうきび畑の下にはまだたくさんの戦没者の遺骨が埋まったままになっています。」 この歌詞に66回歌われる”ざわわ”という言葉は、いろんな想いを想像させる、ものすごく短く的確な言葉だと思います。
10分を超えるこの曲は、普通なら大作と呼べるほどの長さだと思いますが、それを全く感じさせない素敵なメロディ、演奏、何より森山良子さんのボーカルには脱帽です。
<イメージの詩> 浜田省吾 Single 1997
  オリジナルは、吉田拓朗のデビュー・シングルです。浜田省吾のミュージシャンとしてのキャリアは、吉田拓朗のバンド・ドラマーとしてスタートしました。ドラマーとしては大してうまくなかったのに、拓朗が使ってくれたことに感謝しているそうで、何か恩返ししたいという思いで、この曲をカバーすることにしたそうです。楽曲的にも今の時代に合った、方向性があると思ったそうです。拓朗曰く、「20歳の時に彼女に振られて、世の中すべてが信じられなくなって、この曲を書いた」そうです。この曲は、拓朗がデビュー前に、広島の文化村で歌われていたそうです。このカバーは、ロック色のあるアレンジで、拓朗自身もアコースティク・ギターで参加しています。

<アジアの片隅で> 吉田拓朗 「Songs」 1980,1988

  この曲は、ライブレコーディングされていて、編曲は松任谷正隆氏によるものです。演奏にも松任谷氏が参加していて、バックの演奏は完璧てす。この種の曲は、演奏は今一なものが多いのですが、詞、曲、演奏、歌どれをとっても完璧です。ここまで高次元でバランスされているのは、奇跡に近い出来事ではないでしょうか。

<スラバヤ通りの妹へ> 松任谷由美 「水の中のASIAへ」 1981

  この曲も当然ながら、松任谷正隆氏編曲によるものです。ユーミンのすごいところは、こう言う曲をさらり書ける所。このアルバムの中ジャケットに写る、老婆の姿がすべてを物語っているようで、この写真だけでも完結している、すごさを感じます。

<最後のニュース> 井上陽水 「GOLDEN BEST」 1999,1990

  この曲は、キャスター筑紫哲哉さんの「NEWS23」のエンディング曲として作られました。この詞を読むと、最後には 「今 あなたにGood-Night ただ あなたにGood-Bye」という、歌詞に結びつけられています。この手法は「傘がない」と同じですが、さすがに”陽水”という出来です。

<おだやかな時代> 中島みゆき 「歌でしか言えない」 1991

  この曲は、久米宏さんの「ニュース・ステーション」のエンディング曲として作られました。この歌詞にある 「おだやかな時代 鳴かない獣が好まれる時代」という一節は、現代を象徴しているようです。

<前夜(桃花鳥)> さだまさし 「さだまさし白書〜リサイタル’92〜」 1992

  さだまさしが、「ニュース・ステーション」にゲストで出たとき、この曲を歌ったのですが、久米さんの「なぜこの歌を作ったんですか?」という質問に対して、「この曲はイラン・イラク戦争の時に作ったんですけど、何かに怒ってたんでしょうね」という風なことを話していました。井上陽水さんの「傘がない」に通じる内容の歌詞です。

<99BLUES> <月と専制君主> 佐野元春 12inch Single 1987

  この2曲を含む、アルバム「カフェ・ボフェミア」はメッセージ性と音楽性が高次元でバランスされている、佐野元春”最高傑作”と言える内容です。「99BLUES」の歌詞にある「大切なキャッシュカード、クレジットカード 永遠に夢は買えない」と言う一節は、まさにその通りだと思います。

<愛の世代の前に> 浜田省吾 「愛の世代の前に」 1981

  元々この曲は、浜田が広島出身であり核に対するアンチテーゼとして作られました。最近のテロ(2001年)に対する報復、戦争のニュースを見るたびに、この曲の歌詞が思い浮かびます。

<独立記念日> 浜田省吾 「愛の世代の前に」 1981

  高校生の気持ちを歌ったこの曲は、最近のニュースにある”17歳”のことを歌ったのかと思うような歌詞です。

漂泊者(アウトロー)> 甲斐バンド 「流民の歌」 1980

  「誰か俺に愛をくれよ 誰か俺に愛をくれ 一人ぼっちじゃ一人ぼっちじゃ やりきれないさ」と歌われるこの曲は、ライブで聴くととてもかっこいいです。

Last Up Date 21/July/2002

* 楽曲のデータは、Singleの発売年、オリジナル収録のAlbumを記載していない場合があります。あくまで個人所有の CD・レコードからの表記ですのであしからず。