2003/10/19 ATF交換   走行距離 106,540Km
2003/10/25 バッテリー取外しリセット  走行距離 106,592Km
2003/11/16 ATF交換2   走行距離 107,770Km
2003/11/22 バッテリー取外しリセット  走行距離 108,050Km

2005/11/27

ATF交換   走行距離 130,170Km

2007/5/27

ATF交換4   走行距離 150,536Km

2009/4/25

ATF交換5   走行距離 170,768km
この車の購入時より、1速〜2速でシフトショックがあり、特に車が暖まってない状態では、背中を蹴飛ばされる様な感じのショックがあり、なんとかならないかな〜と思っておりました。

以前、ディラーのサービスの方に聞くと、「ATFは全量交換出来ないので、半分くらいの交換になります。どうしても交換して欲しいと言う方はやりますが、気休めくらいと思った方がよいですね」 と言う風な答えでした。

BMW関係の、有名掲示板などでもATF交換に関しては、良い結果よりも悪い結果の書き込みが多く、特に長い間ATFを交換してない車は 「ATFを交換すると壊れる!」と言う、迷信めいたことが書かれていたりします。

そんなこんなで、以前から懸案事項だったATF交換ですが、先日フロント・ショック、スプリングの交換をしてもらったtake−Mが、今月はオイルキャンペーンと言うこともあり、ATFに関して質問のメールを送ってみました。

take−Mさんからは、以下のような回答を頂きました。

ATFに関する、take−Mさんからの回答文

ATFの事なんですがこれを説明し出すと長いですよ〜!覚悟して読んでくださいね。

まず、ATFの全量交換ですが、これはオートマチックトランスミッション(以下AT)の構造上ミッションを車両に乗せた状態では不可能です。つまりミッションを外してバラしてひっくり返しでもしないと全量を排出できないのです。
ガソリンスタンドなどで行っている全量交換は全量(に近い量)を交換しますという意味に捉えたほうがいいですね。

それともう1つ重要な点ですが、全量を交換するとATトラブルの原因になることが多いという事です。
ATの中には多数のクラッチ板が有るのですが、これは湿式クラッチといってATFが常に染みこんだ状態になっています。
ATFが古くなってくると当然湿式クラッチにも古いATFが染みこんでいます。
ATFを全量交換すると染み込んでいるATFと周りの新品ATFの摩擦係数の違い等からトラブルが発生することが有るのです。
それに加え電子制御ATでは古いATFでの学習が進んでおり、滑りが多くなってくると制御油圧を上げて滑りを無くそうとします。その状態でATFを全量交換すると必要以上の制御油圧で作動させてしまう事になります。
その様なトラブルを防ぐ為に半分の量のATFを交換してAT内部を馴らしておいて再度ATFを交換するという手段を取るのです。

最近多い圧送式の交換も危険です。
これは機械で圧力を掛けてオイルをAT内部に送り込むのですが、この圧力でAT内部にこびり付いていた汚れが一気に剥がれ落ちて油圧回路内部に詰まってしまうのです。
一度詰まってしまうとAT交換かオーバーホールしか直す方法は有りません。
という事で当店ではATのドレンからATFを抜き取って交換しています。

通常、これを1000q間をあけて2回行います。
つまり、1000qの慣らし期間をおいてほぼ全量の交換をするということですね。
当店では2万キロ毎の交換をお勧めしています。
4万キロを超えた車はATFのフィルターも同時に交換して頂く様にしています。

無交換で4万キロを超えた車は上に書いたようなトラブルが発生する可能性が高いので説明をして納得して頂けた方だけ交換をしています。
勿論、フィルターは必ず交換してもらっています。
Kidsさんの車は10万キロオーバーですので交換するのは非常に怖いです。
もしもトラブルが発生しても納得していただけるのでしたら交換は致します。

私の車は、購入時に整備簿が無く、ATFを交換しているのか否かが不明です。もし、交換していなければ、現在10万Kmオーバーの車体にメスを入れるのは、非常に怖いことではあります。
でも、今交換しなければ、これから先ATFを交換することもないだろうと思い、思い切って交換することにしました。

交換してもらったtake−Mさんのコメントでは、「今まで2回くらいは交換しているのでは?」と言うことでした。磁石に付いた鉄粉が少ないことと、ATFにも浮遊物が少なくことからの判断とのことでした。

結果
交換後あまり距離を走ってないのですが、1速から2速のショックはあるものの、以前のような背中を蹴飛ばされるような大きなショックはなく、シフトのつながりもスムーズになりました。
先週、エンジンオイルを交換していることもありますが、回転の上がりもスムーズで、それに伴う車速の上がりもリニアかつスムーズです。
それから、以前は低速域でもたつく感じがあったのですが、それも良くなっているように感じます。
ATFは学習が進むと感じが変わってくるそうなので、もう少し様子を見る必要があるようです。

それから、take−Mさんに、以下のようなアドバイスを頂きました。
ATFのバッテリーを一晩くらい外してコントロールユニットの学習をリセットすれば0に近い状態から学習が始まりますのでより適切な状態になります。
又、それまでの時間も短縮できます。
バッテリーを外して学習をリセットした時は最初の20〜30kmはキックダウンをさせないようにして、普通の流れに乗る感じで走行させて下さい。
その間は急加速やシフトレバーでの変速も控えてください。
その後は今までと同じ運転で大丈夫です。

と言うことで、これからリセットをして暫く様子を見ようと思っています。

来月には、2回目のATF交換を実施する予定ですので、その頃には完璧?なインプレッションが出来るかな?

硝子のJATOCO−AT!、運命や如何に?

ATF交換2回目、その後の結果
2回目の交換を終えて、1回目と特に変わった感想はありませんが、調子はかなり良くなりました。
一番良くなったのは、アクセルに対する反応が早くなったことで、もたつき感もなく、とてもスムーズな車速の伸びです。

1速から2速のシフトショックについては、JATOCO−ATの宿命と割り切れば仕方がないところで、でもショック自体は少なくはなりました。
これからのATの寿命なども考えても、今回のATF交換は正解だったと思います。

後は、ATが壊れないことを祈るのみです!
 
ATF交換3回目
3回目の交換で、現在この車を乗り始めて一番ATの調子が良いです!やはり2年前にATFを交換して良かったな〜と実感しております。

ATFはある程度定期的に交換した方が、ATの長持ちの秘訣かもしれませんので、今後も定期的にATFを交換するつもりです。

 
ATF交換4回目

今回はエンジンオイルと同時交換と言うこともあるかもしれませんが、エンジンの回転上昇に伴うシフトタイミングとATのレスポンスが絶妙に良くなりました。

この車、買った当初は背中を蹴飛ばされるくらいのシフトショックがあった同じ車とは思えない。今は1速〜2速に少しシフトショックを感じるくらいで、ものすごく快調な状態です。

 
ATF交換5回目
交換するたびにシフトフィールが良くなります。ATFは定期交換するべきものだと実感します。

||| VALMICS CO.,LTD. |||
http://www.valmics.com/
take−M BMW Technical Pro Shop
http://www.take-m.com/index.html

以下の作業時の写真は、take−Mさんにコメント付きで頂きました!

   
作業前のAT(A5S300J)のオイルパン付近です。
オイルパン底面手前の丸いのがフィラーボルトです。
右端の6角のボルトがドレンボルトです。

ATのアウトプットフランジ付近に付いているATのコーションプレートです。
よく見るとJATCO CORP  GB0100・・・という刻印が判ります。
2行目がATの種類、3行目がこのATのシリアルNoです。
ATのオイルパンを外したところです。
オイルストレーナーと配線が見えます。
その後ろにあるのがバルブボディです。
今回の作業に使用する新品のパーツです。
左側半分がデフの部品
右側半分がATの部品です。
ATストレーナーは袋に密封され乾燥剤が入っています。
外した直後のストレーナーと新品を並べました。
古いほうが黒いのはATFの汚れが付着しているからです。
汚れを拭き取ると次の画像のようになります。
古いストレーナーの半分だけ汚れを拭き取ってみました。
ATのオイルパンの内部にある磁石のアップです。
鉄粉が付いているのが判ります。
走行距離の割りに鉄粉は少ないです。
今までに何度かATFの交換歴があるようです。
清掃が終わって新品のATオイルストレーナーを取り付けたところです。
清掃が終わったATオイルパンです。
実作業時は取り付ける直前に再度エアーで内部の細かい埃等を飛ばしてから装着します。
清掃後のATオイルパン内部の磁石のアップです。
清掃前と比べると鉄粉がどれだけ付いていたかがわかります。
磁石が一部欠けていますがこの部分は何処へ行ったかは不明です。
オイルを抜いた時にも出てきませんでした。
車両に装着する時は勿論エアーで埃など全て飛ばします。
今回抜いたATFと、新品オイル、2万5千キロ走行の他車の汚れの比較です。
左が新品、中央が2万5千キロ、右が今回抜いたATFです。
入れ物を振ってから写しているので、ケース上部の色の違いを比べてもらったら一目瞭然です。

今回使用したATFです。
WAKO’S ATF HYPER−S

||| VALMICS CO.,LTD. |||
http://www.valmics.com/
総合計¥34,295(税込)

作業明細(1回目)

2003/10/19

品 名

数 量

単 価

金 額

 

オートマオイル交換工賃

4,800

4,800

 
オートマオイルフィルター交換工賃

9,500

9,500

 
オートマオイル(WAKO’S ATF HYPER−S)

1,500

10,500

@2,000

オートマオイルフィルター

3,600

3,600

@4,000

   〃    オイルパンパッキン

4,050

4,050

@4,050

   〃    オイルフィルターOリング

72

72

@80

   〃    ドレインパッキン

32

32

@35

   〃    フィラーパッキン

108

108

@120

 

合計

32,662

 

消費税額

1,633

 

税込合計

34,295

 

作業明細(2回目)

2003/11/16

品 名

数 量

単 価

金 額

 

オートマオイル(WAKO’S ATF HYPER−S)

1,500

6,000

@2,000

オートマオイル交換工賃

4,800

4,800

 
 

合計

10,800

 

消費税額

540

 

税込合計

11,340

 

作業明細(3回目)

2005/11/27

品 名

数 量

単 価

金 額

 

オートマオイル交換

 

 

13,500

 

ATF(WAKO’S ATF HYPER−S)

 

 

 

 

オートマドレンパッキン

 

 

 

 

オートマフィラーパッキン

 

 

 

 

合計

13,500

 

 

 

 

総合計

13,500

 

作業明細(4回目)

2007/5/27

品 名

数 量

単 価

金 額

 

ATF交換一式

 

 

17,000

 

 

 

 

 

 

合計

17,000

 

作業明細(5回目)

2009/4/25

品 名

数 量

単 価

金 額

 

ATF交換一式

 

 

18,000

 

 

 

 

 

 

合計

18,000